開業前に知っておこう!なるほどジェネリック

(7)一般名処方

提供日本ジェネリック㈱ 平野 伸治氏 http://www.nihon-generic.co.jp/ コラム提供者のアイコン

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先生方は一般名処方についてご存知でしょうか。一般名処方とは医薬品の個別の銘柄にこだわらない処方のことです。以前はほとんど行われていませんでしたが、診療報酬上の加算が付くようになってからはその割合が増えてきました。厚生労働省の最新の調査(※1)によりますと、一般名で処方された医薬品の割合は24.8%となっています。

※1 平成26年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成27年度調査)581施設、1週間(平成27年7月24日~7月30日)

平成24年度より診療報酬点数表に「一般名処方加算」が新設され、ジェネリック医薬品のある医薬品を1品目でも一般名で処方した場合、処方せん料に加算(2点)が取れるようになりました。加算の対象となる医薬品については、厚生労働省が作成する「一般名処方マスタ(※2)」で確認できます。なお、処方せんへの標準的な記載は、【般】+「一般的名称」+「剤形」+「含量」(例:【般】ファモチジン錠10mg)が推奨されています。

※2 「処方せんに記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)について(平成27年12月11日適用)」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shohosen_140305.html

 今回の平成28年度診療報酬改定では、現行の加算に加え、交付した処方せんに含まれる医薬品のうち、ジェネリック医薬品が存在する全ての医薬品を一般名で処方した場合の加算(3点)が新設される予定です。

一般名処方は加算だけがメリットではありません。処方せん料は内服薬が6種類以下(68点)と7種類以上(40点)では算定料に大きな差がありますが、「205円ルール(※2)」の活用により、銘柄処方よりも算定料を高く取れる場合があります。一般名処方した薬剤は、該当する医薬品のうち最も低い薬価で計算されますので、1日薬価を205円以内に収めやすくなります。これにより7種類以上から6種類以下に抑えられれば、先生方にとっては大きなメリットになるのではないでしょうか。

※2 205円ルール:処方薬剤の種類数を計算する際、薬剤料に掲げる所定単位(1剤1日分)当たりの薬価が205円以下の場合に1種類とする。1日の服用回数や服用時点が同じ薬剤をまとめて1剤という。

ところで、一般名処方をした後にどの医薬品が使用されたのか、先生方にとって気になることと思います。薬局では原則として患者さんに対しジェネリック医薬品の有効性、安全性や品質について丁寧に説明をし、ジェネリック医薬品が選択されるよう努めることとされています。そして調剤した医薬品の情報は、薬局から処方元へ提供することが義務付けられています。(ただし、双方の間で情報提供の要否、方法、頻度等に関して予め合意した方法があれば、その方法等による情報提供で差し支えはありません)

このように一般名処方は様々なメリットがありますので、ご開業されましたら、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか。

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