医院開業コラム
開業時には様々な設備が必要となりますが、特に大きな金額を占めるのが、「内装」と「医療機器」です。今回はこの内装と医療機器に関するポイントをお伝えします。
<内装におけるポイント>
ポイントは[1]デザイン、[2]動線 [3]法令順守の3点です。
[1]内装のデザインは、患者の居心地の良さ・クリニックイメージという点において重要です。不安を抱えて受診した患者にとって、どのような空間が提供できるのか、どのような印象を持ってもらいたいのかなど、先生の想いが形に現れます。
[2]動線の確保は、患者だけでなく、院長を含めたスタッフの業務効率という点において重要です。診察・処置・検査・手術などの診療行為をスムーズに行うにためには、どのような部屋の配置がよいのか、患者が行ったり来たりしないか、スタッフが動きやすいバックヤードになっているか?など、あらかじめ考えて設計をする必要があります。
[3]建築基準法・消防法は勿論ですが、医療法・バリアフリー法その他条例など様々な法律が絡みます。[1]デザインと[2]動線を確保しつつ、各法令の順守が必要です。開業経費を低く抑えようと、クリニックの内装工事の経験
のない業者に依頼した結果、動線がバラバラで非効率であるだけでなく、保健所からたくさんの指摘を受けてしまった先生もいるようです。内装工事は、クリニックに専門特化した設計施工業者に依頼することをおすすめ致します。
<医療機器におけるポイント>
次に医療機器のポイントです。医療機器を導入する際にその調達方法として「購入が良いか」、「リースが良いか」といった質問を多くいただきます。「購入」と「リース」についてそれぞれのメリット・デメリットをご説明いたします。
「購入」のメリット・デメリット
〇メリット:自身の所有物となる、トータルコストを抑えることができる
●デメリット:初期コストが高額になる、
償却資産税が発生する(申告の必要がある)、故障した場合には修理や買換え等が必要
「リース」のメリット・デメリット
〇メリット:初期コストを抑えることができる
故障時に補償が利用できる(※)
●デメリット:
自身の所有物とならない(※)
トータルコストが購入に比べ高額になる
(※)リースの契約内容によっては異なる場合がございます。
以上のように「購入」と「リース」のメリット・デメリットはトレードオフの関係にあります。機器が長持ちするか否か、故障が多いか否かは、医療機器の種類によって千差万別ですし、開業時の資金状態も様々です。そのため、「購入」か「リース」を検討される場合には、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、比較した上で選択することが重要です。
開業するにあたって「購入」か「リース」で迷われた際には、ぜひ弊社にご相談ください。
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