クリニックにおける労務管理について

(1)安定した医院をつくるための土台

提供オフィスハーモニー社会保険労務士事務所 森谷路子氏 http://office-harmony.jp/ コラム提供者のアイコン

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理念や価値観の明確化

スタッフが定着し、生き生きと働いているクリニックと定着せずにいつもスタッフ募集を繰り返しているクリニック。
両者の違いは何でしょうか?
安定した運営が出来ているクリニックは、院長の理念や価値観、在り方が明確になっていてスタッフと共有できています。
院長の理念や強い思い、夢などを具体的な言葉にすること。
そして、クリニックにおいて求める働き方を明確にし、スタッフに伝えることが重要なポイントとなります。
 総合病院などとクリニックとでは、組織形態が大きく異なっています。下図のように、総合病院などは、経営者を頂点としたピラミッド型であるのに対し、事務長などの管理職が不在なクリニックでは、トップの院長の他は、スタッフ全てがフラットな形態となっています。
また、多くはスタッフ全員が女性であるといった特殊性もあります。運営が上手くいかない場合、スタッフに対して注意や指導が出来ず、院長自身にもストレスが蓄積され、院長VSスタッフといった構図に陥ることがあります。

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安定した医院をつくるには、ルールを明確にし、好ましい行動、好ましくない行動をスタッフに伝え、行動を整えることが大切です。
院長の理念や価値観、在り方を明確にすること、それらをスタッフと共有することは、採用や就業規則にもつながっていきます。
安定した医院をつくるためにも開業前に次のワークを是非、行ってみてください。

【ワーク1】あなたがスタッフに望まない(嫌い、許せない)働き方を具体的に30個以上あげてください。
【ワーク2】あなたがスタッフに求める働き方を具体的に30個以上あげてください。

 このワークでは、法律や常識にかかわらず、自分の率直な思い、本心を書き出してください。
可能不可能を問わず、出来るだけたくさん書き出してください。
特に【ワーク1】に関しては、どんなに些細なことでもよいでので、もうこれ以上は考えつかないというところまで書き出してください。
それによって【ワーク2】求める働き方がより明確になってきます。
求める働き方が明確になったら次のステップとして、それらを行動できるようにルール化していきます。
院長の求める働き方を明確にし、スタッフに伝えること。これが安定した医院をつくる労務管理の土台となります

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