初回は、サインから見るテナント選びの注意点についてお話しします。
【ビルテナント編】
主に都市部や駅近物件に多く見られる開業スタイルです。
昨今、窓ガラス面のサイン掲示を不可とする物件も増えており、テナント
を探す際には注意が必要です。
ガラス面への掲示や貼り付けがNGと気付かずに契約してしまい、既にガラス
面にサインを考えていたのに、直前に施工できなくなってしまったという
ケースもありました。こうなってしまうと、あてにしていたサインスペースが
確保できず、クリニックの存在を患者さまに認識してもらえないことにもなり
かねません。
窓ガラスが使用できたとしてもサインの貼り付けができないケースもあり
ます。 粘着シートを直貼りすると、素材の伸縮率の違いでガラスが割れる
(熱割れ現象)場合があるのです。ガラスが割れると危険なことはもちろん、
当然それなりの費用や弁償が発生することになります。
また、サイン工事をビル内部から行うのか、外部から行うのかでも、費用が
大きく変わります。内部から工事ができたとしても、色付きガラスやミラー
(反射)タイプのガラスだと、サインを貼り付けても見えにくかったり、
色がはっきり出ない場合が多いので、窓についても確認が必要です。
外部からの工事の場合には、高所作業や足場の設置が費用に反映されることも
あります。
他にも注意点はたくさんあります。
・ビルエントランスのサインスペースの有無
・移動式スタンド型サインの設置可否
・ 袖看板の賃料・工事費用(高所になればなるほど費用は膨らみます) 等々
物件により状況や事情は様々ですので、契約前にサイン業者をはじめとする
専門家に相談することとおすすめします。
【戸建物件編】
戸建タイプは、郊外または、駅から離れる物件に多く見られますが、私の
経験を踏まえますと、ビルテナントに比べて費用が多めにかかる傾向にあります。
もちろん物件によりますが、タワーサイン(自立看板)や野立て看板など、
製作物の種類や設置箇所、サインの大きさなどが、ビルインタイプに比べて、
規模が上回るケースが多いです。
ビルテナント・戸建に関わらず、せっかく開業されるのでしたら、クリニック
への集客や誘導、認知度アップのためにも、物件が決まったら早めに専門業者に
相談することをおすすめします。