医院開業コラム
今回は、開業までの保険見直しのスケジュールについてのお話です。
「よし! ここで開業しよう」と思える良い物件に出会えたとします。
そこからはやることがどんどんと押し寄せてくることになります。
事業計画書の作成、融資の申し込み、医師会に加入するかどうか、内装業者の選定、医療機器の選定、スタッフさんの採用、ホームページ、各種届出などなど、開業日までの期間が短ければ短いほど、先生の忙しさは増えていきます。
多くの場合、先生のやることリストの中に「保険の見直し」は入っていません。
内装が完成していないとか、必要な医療機器が揃っていないと患者さんに来ていただくことはできませんが、先生がしっかり保険に入っていないとオープンできないということはありませんものね。
そのため「先生!開業前に保険の見直しは大切ですよ!」と言われるケースはあまりないでしょう。
そのようなこともあって、開業までの1か月をきって、駆け込みでご相談いただくケースも少なくありません。
ところが先生が開業前に準備をしておかれた方が良い保険は、結構いろいろとあるのです。例えば、金融機関からの借入時に加入する「団体信用生命保険」。先生の大切なクリニックをいろいろな災害や事故から守る「事業活動総合保険(火災保険)」。忘れてはいけない「医師賠償責任保険」。
先生に万が一のことがあった場合の経済的損失をカバーする、「経営者としての生命保険」と「ご家族の生活を守るための生命保険」。先生がお病気やお怪我で、クリニックをお休みしないといけなくなった時のための「所得補償保険」。
どれも安心してご開業のスタートを切るためには、大切な保険ばかりだと思われませんか?
開業日が近づいてくると、どんどん忙しくなって「保険どころじゃないよ」と感じる先生もいらっしゃいます。開業時の保険の見直しは、お時間に余裕のあるうち(開業1年前~6ヵ月前)にスタートさせましょう。事業計画を立てる段階でご相談をいただけると、必要な保障に対する具体的なイメージをお持ちいただきやすいようです。
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