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医院開業コラム

(12)未来を予測して備えるために

今年は新型コロナに始まり、まだ出口も見えない未だかつてない苦しい年になっています。本来なら今年の夏は、オリンピックが開幕をし、東京の街には海外からの旅行者に溢れ、ニュースは華やかな開会式や選手の活躍を報じるなど毎日にぎやかたったはずですね。
子供の頃からテレビで見ていた志村けんさんがあっという間に亡くなってしまうなんて、想像もしていませんでした。毎日ニュースを見るたびに、なんとも言えない喪失感と絶望感に襲われています。
多くの患者さまと接しておられる先生方は、更に不安な日々をお過ごしのことと思います。こんな事が起こるなんて、誰も想像していないことでした。
まさに万が一の出来事を世界中の人が体験している年になっているような気がします。

保険は未来が予測できれば必要がないものです。
でも万が一のことは誰にも予測が出来ない。そうなってしまった時の経済的な損失や心の痛みをお金でカバーしましょう、というのが保険の本来の役割です。最近は、遺伝子検査などで特定の病気にかかるリスクが分かったり、たった一滴の尿で全身のガンのリスクがわかる線虫がん検査なども出てきて、
病気に対する未来予測は可能な時代がやってきているのかもしれません。事前にリスクが分かって予防医療が進むと、従来の入院・手術に対する保障の医療保険などはあまり役割を果たさないものになる可能性もあるでしょう。
医学の発展に伴って、保険の内容もどんどん変わっていくことでしょう。

日本ではまだまだですが、米国では、医師、弁護士に並ぶ存在として、ファイナンシャル・プランナー(FP)が「先生」と呼ばれる社会的地位が高い職業だとされています。「医者、弁護士、FPを友人に持てば安心に暮らせる」ともいわれるそうです。FPの存在は、医療に例えるならば「予防医療」の役割を担う存在です。普段からお金や将来のライフプランに対する考え方を聞き、何か起こる前に事前の対策を高じていくことを仕事としています。

先生の理想の未来はどのようなものでしょうか?

未来が安心で豊かなものとなりますように、私たちFPをご活用いただければ幸いです。

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