医院開業コラム
岸田 覚先生
小竹向原メディカルセンターにて開業された岸田 覚先生のインタビューです。
科目:耳鼻咽喉科
2017年12月 小竹向原耳鼻咽喉科クリニック開院
Q1. 新規開業のきっかけを教えてください。
内科も外科もできる耳鼻咽喉科を選択し、入局した時から、開業することも考えておりました。大学病院では「患者さんを診る」というよりも「病気を診る」といった状況でしたので、それよりも患者さんと一対一で向きあって診察する方が自分には向いていると思い開業しました。
Q2.開業の際に重視したこと、こだわったポイントは何でしょうか。
まず開業する街に愛着が沸くかという点を重視しました。一生、その街で診療をするわけですから、一番大事なことだと思っています。
立地に関しては、患者さんの利便性を考え、駅近にこだわって物件を探しました。新規開業なので、周辺クリニックの数や状況ももちろん意識しました。
そして物件の広さもこだわったポイントです。耳鼻科クリニックには多くの患者さんが来院されるので、待合室でゆったり過ごしてもらいたいですからね。
Q3.物件が決まるまで、開業に向けて準備をしていたことはありますか。
川崎にある先輩の耳鼻科クリニックに勤務して経験を積んだことが一番の準備でしょうか。
それに開業物件もたくさん見ていましたね。そんな折に医局の先生に「小竹向原がいいんじゃないか」とアドバイスを受け、こちらのエリアで探すことになったというわけです。
Q4.開業の場所として小竹向原メディカルセンターを選んだ理由を教えてください。
小竹向原というエリアを選んだのは、以前近隣に住んでいたことがあり、静かで良い町だという印象を持っていたからです。また出身の大学病院からも近く、先ほども言いました通り、医局の先生にすすめられたかったからというのも理由のひとつです。
物件はもともと医療モールで探していました。医療モールはやはり高い認知度が見込めますし、患者さんにとっても、効率よく複数のクリニックを受診できたり、建物内の薬局で薬を処方してもらえるといった点で便利ですからね。
Q5.日本調剤の印象をお聞かせください。
オープンしたての頃は薬の在庫がないといったこともありましたが、リカバリーが早くて助かりました。お互い初めてづくしで分からないこともありますが、これまで患者さんとの大きなトラブルなどなく、よくやってもらっていると思います。
Q6.今後開業を検討しているドクターに向けて、メッセージをお願いいたします。
大学病院からすぐに開業する、というよりも、開業前にワンクッションとして、クリニックに勤務してみるといいかもしれませんね。やはり大学病院とは診る疾患が全然違うので、とても勉強になります。また、開業前にしっかりマーケット調査をしてから、設備投資や診療時間の設定をすることをおすすめします。設備や診療時間の変更は開業後はなかなか難しいですから。
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