近年、心療内科・精神科のクリニックの開業は、他の科目に比べ増えてきています。そして、国の方針では精神科の患者さまの入院日数を減らし、通院へと誘導する傾向にあることから、退院した後は、家から通えるクリニックに通院する患者さまも多くなってきている傾向にもあります。また、「こころの問題」でクリニックに通院することも近年は少しずつハードルが下がってきてはいるので、通院しやすくなってきています。
しかし、このまま医院が増え続けて行くと、開業するだけでは患者さまは集まってきません。「医院が増え続ける」という状況は、まだまだ遠い先のことかと思うかもしれませんが、もし、先生が開業したすぐ近くに新たに医院が開業されたら、集患問題は遠い未来の話ではありません。この将来を見据えた動きを早くから行動に移せるかが重要となってきます。では、実際にどんな動きをしていけばよいのでしょうか。
●これから開業する先生の場合
・競合医院が開業予定場所にないことを調べるのはもちろんんのこと、
開業後も競合医院が進出しにくい医院づくり
・新規医院が進出してきても患者さまに通う続けてもらうための医院づくり
●すでに開業されている先生の場合
・より「当院に通いたい」と思ってもらえる集患対策
・競合医院がこの地域には「◯◯◯医院があるから開業はやめておこう」と思わせる医院づくり
まとめると、【ブランディング】が大切であるということです。
では実際に持続的に成長を続けている医院様の3つの特徴をご紹介します。
(1)患者さまが集まる医院づくり
(2)満足度の高い診療体制
(3)人が集まる組織
【(1)患者さまが集まる医院づくり】
これは広告をうまく活用して患者さまを集め、来院してくれた患者さまに
またここでかかりたいと思ってもらうことです。
「またここでかかりたい!」と感じた患者様は他の患者様にも紹介してくれ、口コミでも患者さまが集まるようになります。
【(2)満足度の高い診療体制】
患者さまの満足度は、「待ち時間」「診察の的確さ」「スタッフの対応の良さ」で決まります。この3条件を叶えるためには、効率化していくことがポイントになります。効率化とともに患者様の満足度を落とさないためには、医師は医師の仕事に専念し、スタッフでも出来る仕事はスタッフに委譲していくことがポイントとなります。そして、医師の診察においても言葉だけではなく、患者さまがより理解できて、家に帰っても忘れないようにツールで説明したりととにかく分かりやすくすることが必要です。
【(3)人が集まる組織】
人が集まる組織とは、「人が辞めない組織」でもあります。優秀な人こそ
より幅広い活躍の場を求めて自分の力を十分に発揮できる場所にいきます。
こういった優秀な人を辞めさせないために、「挑戦できる場の提供」と「スタッフを信頼する」ことが必要となってきます。そうすることで、医院全体がイキイキとして、自然に優秀な人材が集まってきます。
以上、3点が持続的に成長している医院さまが実行している内容です。