クリニックにおける労務管理

(11)変更時の注意点 ~就業規則Ⅱ~

提供オフィスハーモニー社会保険労務士事務所 森谷路子氏 http://office-harmony.jp/ コラム提供者のアイコン

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 クリニックやスタッフは、成長するとともに変化していきます。
クリニックやスタッフのレベルが上がっていけば、求められるものや職場のルールも変わってくるはずです。そのような面からみても、就業規則は1度作成したらそのまま、と言うのではなく、出来れば2~3年毎に見直すことをおすすめします。

 就業規則の変更は、いつでも可能ですが、スタッフにとって不利益となる変更は、実質的には難しいので注意が必要です。例えば、今まで7時間だった労働時間を8時間に変更する、休日を少なくする、基本手当の他に付けていた手当を廃止する…、などといったことは、スタッフに不利益とされます。このような場合、スタッフが不満に思い、争いを起こすケースもあります。

 そうならないためにも、就業規則の変更がスタッフにとって不利益になるような場合は、院内で説明会を行う、個別にスタッフに説明するなど説明の場を設けましょう。そして、就業規則変更について説明の上、同意をしてもらい、個別に同意書をとっておきます。

 特に賃金や休日など、スタッフにとって重要な労働条件の変更は、不満や不信の原因になりかねません。反して、スタッフにとって有利になる就業規則の変更は、特段、問題になることはありません。初めに実質以上の内容にしてしまうことなく、現状に適した無理のない内容を定めること。そして、クリニックの成長にあわせて、就業規則の内容を変更していきます。

 決めたルールはクリニック、スタッフ双方が守り、形式的なものとしてではなく、活きたルールとして浸透させ、クリニックの発展や活性化に役立ててください。

開 業前にご自分のクリニックに適した、無理のないルールを考え、就業規則に落とし込んでいくことが重要です。

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