メディココンサルティングの田中です。
今回から7回にわたって新規開業時のホームページを使った集患についてお話しいたします。

私がメディココンサルティングを立ち上げた約16年前頃、開業医の先生方におけるホームページ対する意識は専門科目により、まちまちでした。
具体的に申し上げますと、内科や整形外科の先生方は異口同音に、「うちの患者さんはお年寄りが多いから、ネットなんか見ないし、ドクターショッピングをするような患者さんが来ると困るからホームページは要らないよ。」というものでした。

一方で、当時よりホームページの採用に積極的だったのは、婦人科やメンタルクリニック、泌尿器科、美容皮膚科などの比較的診療圏の広い専門科目の先生方であったことをよく覚えています。

しかしながら、昨今は隔世の感もございまして、内科や整形外科といった科目に寄らず、ホームページは年々重要性を増してきております。一例をあげますと、平成30年7月末にGoogleは主に健康分野とお金の分野に対してコアアルゴリズムを大幅に変更いたしました。コアアルゴリズムというのは、特定の検索キーワードに対して、ホームページの順位を決定していくGoogle独自の計算方法のことです。つまりコアアルゴリズムがアップデートされるということは、検索順位が大幅に変わるということを意味しています。

今まで「新宿 内科」というキーワード検索で一番上に表示されていたサイトが、場合によっては2ページ目以降にまで下がることもあり得るということです。平成30年7月の大きなGoogleのアルゴリズム変更により、クリニック名で検索しても自院のホームページが上記に表示されないという事象も見られました。その結果、目に見えて患者数の減少につながったクリニックも多くありました。このように今やホームページは科目を問わず、集患・増患に対して最も大切な広告の一つといっても過言ではありません。

ところで皆さんは検索エンジンを使う際、Google派ですか?それとYahoo派ですか?
よく私はホームページにおける集患対策について講演をするのですが、その際にほぼ毎回、セミナーに参加いただいた先生方に上記の質問をしています。
毎回、多少結果は異なるのですが、平均するとGoogle派、Yahoo派はほぼ半数ずつつくらいかGoogle派が若干多いという結果になります。
ただここで知っておいてほしいことはGoogleとYahooの検索結果はほぼ同じということです。何故なら、Yahooは検索エンジン部分を約10年前からGoogleより提供を受けているからです。

GoogleとYahoo!のシェア合算で日本の検索エンジンの9割以上のシェアを占めています。つまりにわが国で検索エンジン対策というとGoogle対策ということになるわけです。我々、WEB制作会社はGoogleのアルゴリズムが変更になるたびに対策を余儀なくされるという現実が如実にそれを物語っています。

話は戻りますが、ホームページを集患のためだけに作成するのは、とても勿体ないことです。なぜならホームページはクリニックに転職をしたい看護師さんや医療事務さんもアクセスするからです。そこでホームページに採用情報ページを設けて、業務内容などスタッフが求める情報や福利厚生といった情報、先輩スタッフの声、研修スケジュールなどを掲載することで、売り手市場の中においても優秀なスタッフさんを採用する近道になります。

クリニックのホームページについてのご相談は随時受け付けています。
ぜひご相談ください。