医院開業コラム
開業時の保険のプランニングでは、まず現在ご加入されている保険についてお尋ねしています。なぜなら、年齢や性別で保険料が決まってくるため、若い時に入った良い保険(ここがポイント!)であれば、続けていくことにメリットがあるからです。加入している保険で開業後の保障が足りないようであれば、新しい保険の加入を検討する必要が出てきます。
では、続けていくべき「良い保険」とは何でしょう?
それは、先生が保険に加入したいと思った目的にあっているかどうか、に尽きます。ところが保険というものは加入する時には、「どんな保険で」、「どんな時に保険が役に立って」、「いつまで払って」等々、しっかり理解したつもりでも、数か月も経つとするとすっかり記憶の彼方に飛んで行ってしまうものです。加入していることは覚えていても、内容まで常にしっかりと把握できている方はほとんどいらっしゃいません。保険に加入する目的は、ライフイベントの変化で変わってきます。
新規開業は、先生の人生の中では大変大きなライフイベントですね。責任の大きさも今まで以上に大きくなるはずなので、加入目的にも変化があるでしょう。今加入している保険が、これからの先生の人生をしっかり守ってくれるものかを確認しないといけません。
当然ですが、人によって、加入されている保険の内容はバラバラです。「保険は共済だけしか加入してないよ。」という先生や、「子供の将来の学費が心配なので、学資保険だけは頑張って毎月〇万円も払っています」という先生。将来の年金が不安なのでと毎月100万円以上もの保険料を払って外貨建の保険に加入していた先生もいらっしゃいました。
私がお作りする「保険分析シート」では、加入している全ての保険を一覧表にして差し上げています。一覧表にすることで、「こんなに毎月保険料を払っているんだね。」とか、「あれ?僕が事故で死んだら〇千万円だけど、病気で死んだらこれしか出ないの?」とか、「保険料って、来年こんなに上がってしまうの!?」とか、「意外とたくさん保険に入っている(もしくは入っていない)ね。」など、さまざまなつぶやきが聞かれます。
まずは現状把握のために、「保険分析シート」の作成をおススメいたします。
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