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医院開業コラム

開業前から考える集患対策

クリニックの外観デザインの設計ポイント|おしゃれさよりも大事なことは?

成功する医院開業への道

クリニックの外観デザインの設計ポイント|おしゃれさよりも大事なことは?

クリニックの開業にあたり、外観デザインをどうすべきか迷っている先生も多いのではないでしょうか。クリニックの外観は集患にも関わってくるので、慎重に検討する必要があります。おしゃれに仕上げることより、地域事情や患者さまの視点を踏まえて設計することが大切です。

今回の記事では、クリニックの外観の重要性を踏まえつつ、外観デザインや看板デザインのポイント、診療科別の外観と内装設計のイメージなどについて解説します。

目次

 

1.クリニックの外観の重要性

クリニック 外観

クリニックの外観は単なる見た目ではなく、そのクリニックにとっての「顔」であり、見る人の第一印象を大きく左右する要素です。

例えば、地域・診療科・設備にまつわる条件がほぼ同じで、なおかつ似たような評価を獲得しているA院とB院がある場合、最終的に患者さまはクリニックの外観を判断材料にすることも考えられます。A院が温かみのあるデザイン、B院が無機質なデザインと仮定すれば、A院に良い印象を抱く患者さまのほうが多いでしょう。

外観は看板も含めて集患に影響をもたらす重要な要素なので、それを理解しつつ適切なデザインに設計する必要があります。

 

2.クリニックの外観デザインのポイント

クリニック 外観

クリニックの外観デザインでは、以下の3つのポイントが基本となります。

  • 内装や院内スペースとの統一感
  • 診療内容や来院する患者層に合わせる
  • 周辺施設や競合医院との差別化

2-1 内装や院内スペースとの統一感

クリニックを開業する場合、院内に入った患者さまが戸惑わないよう、外観と内装におけるデザインのギャップをなくすことが大切です。統一感のあるデザインに設計すれば、安心感を与えられます。

内装を温かみのあるデザインに仕上げても、外観が無骨で重々しいデザインになっているなど内外がちぐはぐな印象だと患者さまに敬遠されてしまうかもしれません。

2-2 診療内容や来院する患者層に合わせる

クリニックの外観デザインに絶対的な正解はなく、診療科・診療内容・患者層などに合わせて調整しなければなりません。例えば、小児科なら子どもが喜ぶようなポップで可愛らしいデザイン、整形外科なら高齢者が安心できるような落ち着いたデザインに設計すると、集患効果も高まるでしょう。

一方、外観デザインが診療内容や患者層のイメージとかけ離れている場合、ギャップや違和感が生じやすくなるので、患者さまの不安につながる可能性もあります。

2-3 周辺施設や競合医院との差別化

患者さまがクリニックを選ぶ際は、その地域に多数存在する選択肢の中から決めることになります。診療内容・診療実績・交通アクセス・口コミ評価といった要素はもちろん、見た目の印象も決め手になるポイントなので、周辺施設や競合医院をチェックしたうえで、うまく差別化を図りたいところです。

ただし、差別化にこだわりすぎると、デザインの統一感や親和性が失われたり、周囲から悪目立ちしたりする可能性もあるので注意しましょう。

 

クリニックの外観デザインで意識したいこと

クリニックモール 看板

クリニックの外観デザインを設計する際は、以下のようなポイントも意識しましょう。

  • わかりやすさ・視認性
  • 安心感
  • 外装・外壁の色や素材
  • 入りやすいエントランス
  • 法規制
  • 立地や建物との相性

3-1 わかりやすさ・視認性

クリニックの経営・集患を安定させるためには、第一にクリニックの存在や名称をしっかり認知してもらう必要があります。時にはおしゃれさにこだわることも大事ですが、パッと見てクリニックと認識できる、一目で診療内容がわかるような外観デザインに仕上げることが重要です。

また、地図を見てきた患者さまが迷わないような工夫も必要です。詳細は後述しますが、クリニックの存在をアピールするなら「看板」が欠かせません。看板を設置すれば、その場所にクリニックがあると視覚に訴えることができるので、地理に詳しくない患者さまも来院しやすくなります。

3-2 安心感

クリニックは心身の健康に関わる医療施設であり、不安やストレスを感じやすいため、何より安心感が重要です。温かみのあるデザインに仕上げると、明るく開放的なイメージを演出できるので、患者さまにも安心感を与えられるようになります。

また、クリニックは個人情報を取り扱う機会が多いため、すりガラスやブラインドを活用するなどプライバシーにも配慮しましょう。開放感とプライバシーのバランスを取りつつ、入りやすいデザインに設計することが大切です。

3-3 外装・外壁の色や素材

外観デザインの集患効果を高めたいなら、色や素材にこだわることも大切です。外装・外壁の色や素材はダイレクトに伝わる視覚情報なので、第一印象にも大きな影響をもたらします。

先述の通り、外観デザインの最適解は診療内容や患者層によって異なるため、個性的なデザインで目立たせるべきか、周囲に溶け込む落ち着いたデザインを採用するか、自院のコンセプトに合わせて選びましょう。安心感という観点から考えると、パステルカラーや木目調のデザインがおすすめです。

また、外壁や屋根については定期的な塗装や修繕が欠かせないので、メンテナンス性も重要となります。

3-4 入りやすいエントランス

クリニックは入りやすさを考慮して、なるべくエントランス(出入口)を広くすることも大切です。エントランスが狭いと物理的に通りにくくなるだけではなく、患者さまが入ることを躊躇してしまう可能性も高まってしまいます。

診療科や患者層によってはベビーカーや車椅子での来院も想定されるため、廊下・待合室・診察室・トイレなども含めて十分なスペースが必要です。敷地面積や間取りにもよりますが、大人が難なくすれ違える程度のスペースを確保しましょう。

また、エントランスの一部をガラス張りにすると、院内の様子が見えやすくなって安心感につながります。

3-5 法規制

クリニックの外観デザインを設計する場合、法規制にも注意しましょう。各自治体は高齢者や障がい者が安心してクリニックに通えるよう、段差・廊下幅・出入口・トイレなどに関して建築設計上の法制度を整備しているので、設計前にチェックしておく必要があります。

自治体によって法規制の内容は異なりますが、東京都の「建築物バリアフリー条例」だと以下のような条件に当てはまる場合、バリアフリー化を義務付けています。

  • 病院または診療所(患者の収容施設を有する):床面積を問わず
  • 診療所(患者の収容施設を有しない):床面積合計が500㎡以上

このような法規制を把握している設計士に依頼すれば、開業もスムーズに進むでしょう。

3-6 立地や建物との相性

クリニックの開業が成功するかどうかは、立地条件で決まるといっても過言ではありません。

一般的にクリニックの立地は、視認性や交通アクセスに優れた場所を選択するのがベターです。しかし、精神科・心療内科・美容外科などの場合、患者さまは「通院しているところを見られたくない」と考えている傾向にあります。

人目に付きにくい奥まった場所のほうが患者さまにとって好都合のケースでは、外観デザインもそれに合わせて設計すべきです。

 

4.集患に重要な看板デザイン

婦人科 看板

クリニックの集患には看板も必要不可欠なので、以下のような看板デザインのポイントを押さえる必要があります。

 

  • 診療科・診療内容のアピール
  • 伝えるべき情報を明確にする
  • 医療広告ガイドラインに留意

4-1 診療科・診療内容のアピール

診療科・診療内容は、クリニックの看板で第一に伝えるべき情報です。「どの診療科に対応しているのか」「どのような診療を行っているのか」といった点をアピールすることで、患者さまにも認知してもらいやすくなります。

看板で文字として伝えるのはもちろん、ロゴやイラストなど視覚的にわかりやすいデザインを入れると、パッと見て情報を理解できるようになるので効果的です。できるだけ視認性を高めるため、色や設置場所にもこだわりましょう。

4-2 伝えるべき情報を明確にする

看板はスペースに限りがあるため、本当に伝えるべき情報を絞り込んで記載することが大切です。あれこれ情報を詰め込むと、視認性が低下してしまいます。

また、看板はスマートフォンや印刷物と違い、ある程度の距離を置いて見るものなので、文字が小さすぎると読みづらくなる可能性もあります。情報量が多ければ多いほど、スペースに余裕がなくなって文字のサイズも小さくなりやすいため、情報の取捨選択をしつつレイアウトを調整しましょう。

4-3 医療広告ガイドラインに留意

原則として院外に設置する看板は医療広告と見なされるため、厚生労働省が公開している「医療広告ガイドライン」に沿って内容を検討しなければなりません。

医療広告ガイドラインによると、以下のような内容を看板に記載することは禁止されています。

  • 医療法で定められた「広告可能事項」以外の広告
  • 虚偽広告
  • 誇大広告
  • 他の病院や診療所と比較して優良であることを伝える広告
  • 公序良俗に反する内容の広告
  • 治療の内容や効果について、患者等を誤認させるおそれがある広告
  • 患者等の主観や伝聞に基づく、治療の内容や効果に関する体験談
  • その他(低料金や早期受診をあおる広告など)

看板の内容を決める際は、事前に医療広告ガイドラインも確認しましょう。

出典:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」

 

5.【診療科別】外観と内装設計のイメージ

ここまで解説した内容を踏まえつつ、外観・内装デザインの設計イメージを診療科別に紹介します。

  • 内科
  • 小児科
  • 整形外科
  • 精神科・心療内科
  • 婦人科

各診療科の特徴や患者層も踏まえて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

5-1 内科

高齢の患者さまの割合が多い場合、シックで落ち着きのある外観デザインが好まれます。高齢者でも内科のクリニックと一目で判断できるよう、院外に大きな看板を設置してわかりやすくアピールすることが大切です。

また、車椅子や杖を使って移動する患者さまも多いので、出入口や駐車場を広く設けたり、手すりやスロープを設置したりする必要があります。

内装も落ち着いたデザインにしつつ、高齢者や同伴者が移動しやすい広々とした環境を整えたいところです。廊下幅・待合室・診察室・トイレなど、各部分で十分なスペースを確保しましょう。

5-2 小児科

小児科の患者さまは小さな子どもなので、外観・内装デザインも子ども向けに設計する必要があります。明るくポップな色合いや可愛らしいイラストを取り入れると、クリニックに対する恐怖や苦手意識も緩和できるでしょう。

さらに、子どもの両親がベビーカーを押して来院するケースも多いため、出入口や廊下幅のスペースを広くとる、ベビーカー置き場を設けるといった対策が必要です。テナントに入居する場合、極力エレベーター付きの物件を選びましょう。

また、院内にキッズスペースを設置すれば、待ち時間に子どもが退屈しづらくなるので、同伴する両親も過ごしやすくなります。

5-3 整形外科

整形外科は高齢者や足に怪我を負った患者さまが来院し、車椅子や松葉杖を使って移動するケースも多いので、基本的にエレベーター付きの物件が最適といえます。車が乗り付けるケースも想定されるため、広々とした場所にある物件を選びましょう。

出入口付近は十分なスペースを確保しつつ、自動ドアを設置したいところです。転倒のリスクを避けるため、滑りにくい床を設置したり、段差をなくしたりすることも重要になります。

また、足腰が悪い患者さまのために手すりやスロープを設置したり、高さが異なる複数の椅子を用意したりすれば、さらに満足度が高まるでしょう。

5-4 精神科・心療内科

精神科・心療内科の場合、大半の患者さまは目立たず通院することを望むため、基本的に1階や目立つ場所にある物件は避けるべきです。比較的若い患者さまが多く、クリニックの場所をスマートフォンで調べてから来院する傾向にあるので、2階以上や入り組んだ場所でも開業しやすく、大きな看板を設置する必要性もありません。

また、精神科・心療内科は長期にわたって受診する患者さまが多いため、今後も通院したいと思ってもらえるよう、外観・内装ともに開放的なデザインがおすすめです。

そして、診察室に防音壁を取り入れるなど、患者さまのプライバシーにも配慮しましょう。

5-5 婦人科

婦人科の患者さまは女性なので、外観・内装デザインも女性目線で考える必要があります。色は清潔感のある白や柔らかい印象のベージュ、模様は木目調や大理石調などが人気です。

また、患者さまに安心感を与えられるよう、あえてクリニックらしくないデザインに設計するのも一案です。間接照明でおしゃれな雰囲気を演出したり、待合室と廊下を一体化させて空間を広げたりすれば、高級ホテルやエステサロンを思わせる上品で個性的なデザインに仕上げることができます。

なお、婦人科は不妊治療などで訪れる患者さまもいるため、待合室や診察室でプライバシー対策を講じることも大切です。

 

日本調剤の開業サポート

クリニックの外観は看板も含めて「顔」であり、集患に大きな影響をもたらす重要な要素です。診療内容や患者層を踏まえつつ、わかりやすい・入りやすい・安心できるデザインに設計する必要があります。

また、見た目の印象だけではなく、安全性や利便性を高めることも大切です。スタッフの作業動線や患者さまの移動経路を踏まえて、機能的なデザインに仕上げましょう。

日本調剤では、集患に適した優良物件の紹介や開業サポートを無料で行っています。クリニック設計に実績のある業者を紹介したり、内装や医療機器を提案したりすることも可能なので、ぜひ一度お問い合わせください。

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