クリニックにおける労務管理

(10)ルールを明文化する ~就業規則Ⅰ~

提供オフィスハーモニー社会保険労務士事務所 森谷路子氏 http://office-harmony.jp/ コラム提供者のアイコン

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 スタッフにかかわる問題に頭を悩ませている院長先生が多くいらっしゃいます。
遅刻を繰り返すスタッフがいたり、ある日突然スタッフが未払いだと言って残業代を要求してきたり、院長先生がピアスをしているスタッフに外してくれと言えなかったり…
こういったトラブルの原因は何でしょうか。その要因のひとつとして、ルールが明確になっていないということがあげられます。

 ルールを明確にするには、院長先生が言いたいことを伝えるには、一体どうしたらよいでしょうか?その答えは「就業規則」にあり!

 従業員(パート・アルバイトを含む)を10人以上雇用している事業所は、就業規則を作成し、労働基準監督署への届出が義務づけられています。では、10人未満の事業所は、就業規則の作成と届出義務はないのでしょうか?

 法律的には、作成・届出の義務はありません。
しかしながら、就業規則はその事業所のルールブックです。10人のクリニックにはルールが必要で、5人のクリニックにはルールは必要ないのでしょうか?そんなことはないですよね。
スタッフの人数に関わらず、それぞれのクリニックに、守るべきルールがあるはずです。それらのルールを明文化し、クリニック内に浸透させるのが就業規則です。
 ルールがあやふやだとスタッフのモラルや士気の低下、勝手な自己判断につながることにもなります。さらに、明確なルールは、タッフの安心感と意識の向上にもつながります。

 まずは、院長先生がルールの必要性を認識することが重要です。
ルールブックである就業規則は、開業前に作成し、開業前研修などでスターティングメンバーにしっかり周知と教育することが意識や行動を揃えることにつながります。

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