医院開業への道

医院開業・クリニック開業物件選びのポイントと見つけ方

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医師の増加と病院の減少を背景に、ここ数年、医院やクリニックなど一般診療所は増加しています。1年間に開業する診療所は全国で約5,000件と高い水準で推移しており、この傾向は今後も続くと考えられています。

医院開業・クリニック開業とは、経営者になることを意味します。開業にあたり、患者さまが集まるかどうかは医師にとって最大の関心事です。そのため医院開業・クリニック開業成功のカギを握る物件選びは慎重に行う必要があります。

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医院開業物件に必要な条件

医院開業・クリニック開業物件には場所的、物件的に必要な条件があります。

【場所的条件】
開業物件でもっとも重要なのは、予定している診療科目の患者さまが集まる場所を選ぶことです。開業地の選定は、成否を決める最大のポイントとなります。物件選びの前に、まず開業エリアの検討から始めましょう。その際、次の2点に気を付けてエリアを絞り込んでいくのが効率的です。

・競合が少ない
・対象となる患者さまが多い、増加の見込みがある

気になったエリアは実際に足を運び、環境を確認してみることも必要になります。地元の住民や不動産業者に話を聞いてみるのもよい方法です。

【物件的条件】
開業エリアが絞り込めたら、いよいよ物件探しに入ります。医院・クリニック開業には以下のポイントをおさえた物件を選ぶ必要があります。

・わかりやすい場所にある
・診療所に必要な天井の高さと部屋の広さがある
・医療機器の使用に耐えられる電力、水回り
・賃料が適切な価格である

医療モールとして企画されている新築物件でしたら、これらのポイントはクリアされているはずです。


また、患者さまの多くは、健康に不安を抱えています。

・駅近、バス停の近くなどアクセスが良い
・駅から距離がある場合には駐車場がある
・エレベーターの有無

なども重要なチェック項目です。

医院開業物件の検索ポイント

開業物件を探す際には、医院・クリニック開業物件として一般的に必要とされる条件に加え、診療科目やスタイルなどにより異なるポイントがあります。

【立地条件で選ぶ】
医院開業やクリニック開業では、自分にゆかりのある土地を選ぶ医師が多くいます。保険診療がメインの場合には、居住者が多いエリアでの開業がよいでしょう。住宅地に隣接する大型ショッピングモールも、重要な選択肢のひとつとなります。美容外科など遠方からの患者さまが多く自由診療を行うケースでは、ターミナル駅など商業地域での開業がおすすめです。

【物件形態で選ぶ】
医療物件は、主に戸建て型、ビルテナント型、医療モール型の3つがあります。

戸建て型は地元のかかりつけ医を目指し、郊外や住宅街で開業するときに多いスタイルです。自己資金で建設し自宅兼診療所として開業するケースだけでなく、土地のオーナーに建ててもらった建物を借りて開業する「建て貸し」もあります。

テナントを借りて開業する場合は、駅前など好立地の物件を選べば患者さまの数も増え、戸建て型に比べて賃料を低く抑えることが可能です。ただし、電源や水回りなどの設備、ビル管理上の理由で借りられる物件が限られることもあります。その場合には、クリニックや調剤薬局などが集まっている医療モール型を選ぶのもひとつの方法です。

医療モール型はクリニック開業に適した内装・設備が整っており、トイレや駐車場などは共有のため開業・ランニングコストを削減できます。院外処方の場合でも調剤薬局を探す必要がなく、他の診療科目との相乗効果で患者さまが集まりやすいこともメリットです。

【診療科目で選ぶ】
医院・クリニック開業でもっとも多いのが内科です。いったんかかりつけ医になれば安定した集患が期待できる反面、新たな患者さまの獲得が難しい面もあります。

糖尿病内科や循環器内科などは医師の専門性をアピールしたり、在宅患者への対応や診療時間の工夫など、他病院との差別化が必要です。

整形外科は、急速な高齢化を背景にリハビリなどのニーズが高まっている診療科目です。リハビリ機器を設置できる広さやバリアフリー対応などが物件選びのポイントになります。

小児科はお子さんだけでなく、付き添いの親御さんも一緒に来院するため広い待合室や駐輪場などがある物件を選ぶ必要があります。授乳室やおむつ替えスペースなどが確保できればなおよいでしょう。お子さんの患者さまが多い耳鼻咽喉科や皮膚科なども同様です。

美容皮膚科では、パウダールームや更衣室などを設置するスペースが必要になります。

また近年、増加傾向にあるのが精神科・心療内科などのメンタルクリニックです。わかりやすい場所にあるのはもちろんですが、通っていることが他の人に見られない人通りの少ないところ、もしくは逆に患者であることがわかりにくいような人の出入りの多いビルを選ぶことも重要なポイントになります。

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まとめ

勤務医として診療や業務を行いながら開業物件を探すのには限界があります。診療圏調査や物件探しにコンサルタントを活用するのもひとつの方法です。実際に、開業に際しコンサルタントを活用した医師は約7割にのぼります。開業経験者にコンサルタントを紹介してもらうのもよいでしょう。情報とネットワークを駆使して理想の開業物件を見つけてください。

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