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(2)組織づくりの基礎知識―その1― ジョブ型かメンバーシップ型か
医院開業コラム
クリニックのスタッフ採用と労務管理
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開業時から考えたいクリニックの組織づくり
提供
株式会社メディリリーフ
荒井 ゆき氏
前回のコラムでは、なぜ組織づくりを意識する必要があるのかについてお話しさせていただきました。今回は、組織づくりを行ううえで基本となる考え方についてお伝えしたいと思います。
最近メディアなどで「ジョブ型雇用」という言葉が取り上げられるようになってきました。「ジョブ型」とは、主に欧米型で採用されてきた組織運営の形態で、仕事を仕組み化することで業務を固定し、各業務をこなすことのできる人材を採用して充てるスタイルを指します。これに対比して挙げられるのが「メンバーシップ型」の組織運営で、全職員の協力・貢献によって組織目標の達成を目指すスタイルをいいます。昔から日本では多くの組織で取り入れられてきた形態です。
近年の働き方改革の一環で、同一労働同一賃金の動きや、人材の多様化、個々人のスキルを最大限に発揮する働き方を受け入れる機運が高まっていることを背景に、「ジョブ型」に転換しようとする動きが日本でも見られているのです。
「ジョブ型」と「メンバーシップ型」は、それぞれ、下記のような特徴が挙げられます。
<ジョブ型> ・業務と報酬がセットになっている(歩合制などが向く) ・スタッフは与えられた業務を最大限実行することに注力する ・個人で完結する業務が中心の組織に向いている ・常に優秀な人材を獲得する必要がある ・スタッフの組織への帰属意識は低くなりがち ・経営者の力量が組織の力となる
<メンバーシップ型> ・報酬は組織への貢献度で決定(基準が曖昧になりがち) ・一人一人の成長と現場の知恵や発想を重視 ・チームワークが必要な組織に向いている ・スタッフ同士の仲間意識が求められる ・スタッフの帰属意識は高まりやすく永続性が期待できる ・丁寧な人材育成、文化づくりが経営者に求められる
いかがでしょうか、それぞれメリットとデメリットがありそうですね。
それでは、クリニックを開業するにあたって、どちらの組織運営形態が望ましいか考えてみたいと思います。一般的に、医療職の皆様はそれぞれが各分野の専門家であり、プロフェッショナルですので、個々人のスキルを最大限に発揮するジョブ型が好ましいようにも思えます。しかしながら、ここで筆者は、クリニックの運営ではメンバーシップ型を意識することをご提案したいと思います。
その理由は、病院に比べてクリニックは、より「生活の場の近くにある」ためです。スタッフも比較的狭い領域から募集することになり、患者さんも近隣から来院される方が多いので、よりアットホームさが求められるのです。具合が悪かったり、痛みを抱えて来院したときに、とてもスムーズかつスピーディーに、しかしどこか機械的に診療を終えてくれるクリニックと、スタッフが協力し合いながら診療にあたってくれるクリニック、どちらが望ましいかと考えた時に、後者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
先にも述べた通り、元々医療職や医療事務職は、各分野での専門性を持ち、そのスキルを自ら高めようと努力される方の多い職種です。ですから、あえて「ジョブ型」を志向するのではなく、「メンバーシップ型」を意識した組織づくりを心がけることで、より選ばれるクリニックを運営していくことができるのではないかと考えます。
皆様のクリニックは、どんな組織にしていきたいですか?イメージを膨らませるためのご参考になりましたら幸いです。
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