医院開業コラム
「看護師とのコミュニケーションがどうしてもうまくとれない。」「伝えたい事がなかなか伝わらない。」「急に辞めると言う。急に態度が変わる。」クリニックの経営に関わっていると、このようなお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
まず、看護師は決して悪気はない事をご理解ください。なぜ看護師と上手くコミュニケーションが取れないかというと、看護師は、尊敬する医師か看護師の言うことしか聞かない傾向にあるのです。
事務方には申し訳ないのですが、最初から真剣に話を聴く姿勢が不足していることがあります。そのため、まず「この人は話ができる人」という認識を持ってもらうことが大切です。信頼関係が重要ということです。
クリニックは看護師の数も少ないので、コミュニケーションは欠かせません。そこで、看護師との有効なコミュニケーションのとりかたを紹介します。看護師の年齢にもよりますので、臨機応変に対応してください。
(1)積極的に挨拶や声掛けをしてください
できれば名前を呼んでください
例)「〇〇さんおはよう」
なにかを頼むときにも、「〇〇さん、これをお願いしてもいいかな」さりげない「ありがとう」は魔法の言葉です。何回言っても減りません。何回聞いても飽きません。魔法の言葉はジャブのように効いてきます。
(2)看護師の機嫌を見極めましょう
看護師に声をかけた時の表情や返事の声などで機嫌を見極めます。
<機嫌見極め3段階>
・第1段階:OKゾーン
「おはようございます、なんでしょうか?」とすぐに返事が返ってくる。
笑顔なら依頼ごとなどをするチャンスです。
・第2段階:注意ゾーン
「はい、何でしょうか?」声のトーンがいつもより低め。
視線が合わないなどの場合はこのゾーンです。用件を簡潔明瞭に伝え、「お願いできるかな?いつもありがとう」とねぎらいの言葉をかけるとよいと思います。
・第3段階:危険ゾーン
「はい」とぶっきらぼうな返事で視線もきつい場合は、出直した方が賢明です。様子を見ながら話しかけてください。
(3)依頼ごとは朝1番で。就業間際の依頼ごとは避けましょう。
声をかけるタイミングも重要です。クリニックの場合、看護師は準備があるので朝1番に声をかけてください。帰り際は「こんな時間に?」とイラっとするので聞いてくれないことがあるので、翌日の朝に回した方が良いと思います。もちろん、緊急の場合は別です。言葉選びや、平等に声をかける重要性などまだまだありますが、上記を意識するだけでもかなり変わってくると思います。
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