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医院開業コラム

(3)空調・換気設備について

今回はクリニックの空調・換気設備についてお話いたします。
空調とはご存知の通りエアコンのことを指します。エアコンは設置されていればよいということではありません。様々な種類やシステムがあり選択を間違えると致命的なトラブルになりかねません。

まず大きく分けて家庭用と業務用があります。一般家庭で使われているエアコンを見てみると壁掛け式(天井埋込ではなく壁面上部に取り付けられているタイプ)でしょう。このタイプはエアコン本体のすぐ近くに室外機があると思います。だいたいがベランダやバルコニーに設置されている場合が多いです。そして冷房使用時に排出される水もベランダ、バルコニーに流されています。

テナントクリニックの場合にはバルコニーやベランダがなかったり、あったとしても一部のみで室外機の設置が禁止されているような場合もあります。室外機の置き場は事前に決められており、屋上や1階であることが多いです。当然冷媒配管のルートも長くなります。家庭用のエアコンは冷媒配管の長さが長くなると使えないか、もしくは急激に能力が落ちてきます。そのため必然的に業務用のエアコンを選択しなければなりません。また室外機の置き場が狭く、多数の室外機を設置できない場合にはビルマルチエアコンというシステムで対応します。これば1台の室外機で複数台から数十台の室内機を動かすことができるエアコンです。このシステムですと各室内機の運転オンオフ、温度設定変更が可能です。非常に便利なのですが比較的高額になってしまいます。

一方で別のシステムも存在します。このタイプは1台の室外機で2~3台の室内機を動かせるのですが、リモコンが一つしかなく各室内機の温度設定を変えることができません。25℃に設定するとすべての室内機が25℃設定となります。1台は窓際、もう1台が窓のない部屋に設置されている場合、真夏には窓を通して日差しが降り注ぎ20℃の設定にします。しかし窓のない部屋も20℃の設定になり冷えすぎてしまう、このようなことが起こります。

エアコンの打ち合わせの際には、各部屋で温度設定を変更できるかどうか事前に確認しましょう。また冬でも24時間冷房運転が必要な部屋(サーバー室、機械室等)は個別に単体のエアコンを設置するケースが多いです。

さて換気設備についてはどうでしょうか?コロナ禍で換気設備も大きく注目されてきました。基本的にはクリニックでは各部屋に吸気口、排気口を設けて室内の空気の入替を行っていきます。各吸気口、排気口とも天井裏で配管をして外部に出入り口を設けて新鮮空気を取り入れ、外部に排出させていきます。大きな換気扇を設置してほしいという要望も結構ありま
したが作動時の音量が比例して大きくなりますし、温度差のある新鮮空気を多く取り入れるためエアコンの作動が多くなりがちです。

空気の入替が部屋ごとにされているか、設計の段階で確認することをおすすめします。一般住宅で考えるとキッチンや脱衣所、お風呂場には換気扇がありますがその他の部屋には設置されていません。あまりクリニック設計を行っていない会社ですと換気設備を見落としがちです。

コロナの影響で空気清浄機の導入も進みました。家電量販店で購入できるものから、業務用の天井埋込型タイプまで様々なタイプがあります。いくつものクリニックで体験しておりますが業務用の天井埋込型タイプは強力です。ウィルスに対しても効果を発揮しますが、診療科目によっては臭いも気になります。業務用ですとかなり臭いが軽減されます。

さて色々と書いてまいりましたが、エアコンはシステムによりかなり金額が変動します。安いからと言って選ぶのではなく、クリニックに適しているかどうか見極めなければなりません。またエアコンのメーカーもいくつかありますが、やはりメンテナンス対応が重要です。メーカーによりトラブル時の対応、スピードが結構違います。エアコンが故障する時期は真夏が一番多いような気がします。最近の夏の暑さは半端ではありませんのでこの時期にエアコンが故障すると困りますよね。
設計士さんに相談すればわかると思いますのでメーカーとメンテナンスについても聞いてみてください。

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