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クリニックの待合室の重要性とレイアウト設計のポイント

成功する医院開業への道

クリニックの待合室の重要性とレイアウト設計のポイント

クリニックを開業する場合、診療スタイルや集患対策はもちろん、内装・外装のデザインも重要となります。特にクリニックの待合室は、患者さまの快適性や口コミ・評判を左右するといっても過言ではありません。

一方、待合室づくりにあたって、何をどう設計すべきか迷っている先生も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、クリニックの待合室における設計のポイント、待合室の重要性やマーケティングとの関連性などについて解説します。

目次

快適なクリニック待合室のポイント

小児科の患者さん

待合室の快適性を高めるためには、以下のようなポイントを押さえることが大切です。

  • アクセスしやすい入り口
  • 院内はバリアフリーに
  • 必要十分な広さを確保する
  • 座りやすい椅子やソファを設置
  • 患者さまのプライバシーに配慮
  • テレビやDVD、雑誌
  • Wi-Fiを導入する
  • 適度な明るさと室温を維持する
  • ウォーターサーバーやコーヒーサーバー、自販機を設置
  • 常に換気して密を避ける
  • こまめに清掃する

以下で、それぞれ詳しく解説します。

1-1 アクセスしやすい入り口

患者さまの利便性を考慮して、待合室に続くクリニックの入り口はアクセスしやすい構造に仕上げる必要があります。

診療科によって変わりますが、クリニックの患者さまには車いすやベビーカーで来院される人、歩行などの動作をサポートすべき要介助者も少なくありません。そのため、患者さまが院内へと入りやすいよう、入り口は十分な広さを確保することが大切です。

さらに、階段や段差がある場合、車いすやベビーカーでも難なく移動できるスロープも設置しましょう。

また、入り口はクリニックの「顔」でもあるため、診療科のイメージに合ったデザインを意識したいところです。

1-2 院内はバリアフリーに

先述の通り、クリニックには車いすや要介助者の患者さまが訪れるため、待合室も含めて院内をバリアフリーにすることも大切です。

病院・診療所はバリアフリー法の対象ですが、延べ床面積が2,000㎡以上なら「特別特定建築物」に、それ以外は「特定建築物」に該当します。前者はバリアフリー法が定める基準への適合義務が生じますが、後者は適合努力義務にとどまる点が違いです。

バリアフリーと一口にいっても方法はさまざまですが、代表的なものは段差の解消です。院内の段差をできる限り取り除けば、車いすや杖でも移動しやすくなり、転倒などのリスクも軽減できます。

1-3 必要十分な広さを確保する

医療法によれば、クリニックの待合室の広さは3.3㎡以上が望ましいとされていますが、これはあくまで最低限の基準です。診療科や地域によって想定患者数はもちろん、一緒に来院される付き添いの人の人数も変わるので、その辺りを踏まえて患者さまが快適に過ごせる広さを検討する必要があります。

また、スタッフの動線や車いすでの移動も考慮しなければなりません。テーブルやソファのサイズが大き過ぎる、あるいは数が多過ぎると手狭になるので、快適性も低下してしまいます。

待合室のスペースはできるだけ余裕を持たせて、必要十分な広さを確保しましょう。

1-4 座りやすい椅子やソファを設置

待合室は患者さまが長時間過ごす場所なので、こちらも想定患者数や付き添いの人の人数を考慮しつつ、適度な数を設置する必要があります。

クリニックの場合、従来はベンチタイプの広いソファが主流でしたが、最近は快適性やプライバシーを確保する、感染予防のために密を避けるといった観点から、一人掛けの椅子も人気です。

また、椅子やソファも長時間座っていると疲れやすいので、素材・安定感・高さ・座面の硬さなど、座り心地も重視しましょう。どの製品を選ぶべきか迷う場合、インテリア専門のアドバイザーやコーディネーターに相談するのがおすすめです。

1-5 患者さまのプライバシーに配慮

待合室では、複数の患者さまが待機するケースもあります。その際、居心地の悪い雰囲気にならないよう、患者さま同士の目線が合わないレイアウトにしたいところです。

例えば、椅子やソファを向かい合わせではなく同じ方向に並べて設置すれば、他の患者さまの目線を気にする必要がなくなるので、気楽に過ごしやすくなります。予算やスペースに余裕がある場合、視界を遮るパーテーションを設置したり、待合室を半個室タイプに設計したりするのも一案です。

また、患者さまのプライバシー保護のため、診察室と待合室は扉でしっかり区画することが望ましいとされています。

1-6 テレビやDVD、雑誌

クリニックでの待ち時間で退屈しないよう、暇つぶしができる設備やグッズを導入するのもおすすめです。

例えば、テレビを設置して適当な番組やDVDを流せば、待ち時間が多少長くなっても患者さまを退屈させずに済むので、快適性を高めることができます。また、患者さまが興味を持ちそうな週刊誌やファッション誌といった雑誌を置くのもいいでしょう。

ただし、テレビは受信料や設置工事の費用がかかりますし、雑誌は定期的に新しいものへ買い換える必要があるため、費用対効果を考慮して検討して下さい。

1-7 Wi-Fiを導入する

最近は老若男女問わずスマートフォンを所持しているので、待ち時間にSNSやメールをチェックしたり、WebサイトやYouTubeを閲覧したりする患者さまもよく見受けられます。そのため、クリニックの待合室にもWi-Fiの設備を導入すると喜ばれるでしょう。

ただし、Wi-Fiに多人数が同時接続した場合、インターネット回線によっては通信速度が低下してしまう可能性もあります。また、スタッフと患者さまでWi-Fiを共有すると業務効率が落ちやすい上、セキュリティリスクも高まるため、業務用と待合室用で分けた方が無難です。

1-8 適度な明るさと室温を維持する

クリニックは疾病を抱えた患者さまが集まるという性質上、どうしても気分が落ち込みやすい場所です。待合室の広さや設備に問題がなくても、部屋自体が薄暗いと患者さまは緊張や不安を感じやすくなるので、適度な明るさを保つ必要があります。

明るい待合室をつくるためには、日当たりの良いレイアウトで設計することが大前提です。周囲に高いビルが建っている、窓の位置が悪いといった理由から明るさが足りない場合、照明の数や配置などを工夫しましょう。

また、快適な室温を維持することも大切です。空調の設定温度を変える、カーテンを開閉するなど、季節や気温に合わせて調整しましょう。

1-9 ウォーターサーバーやコーヒーサーバー、自販機を設置

待ち時間が長くなれば、患者さまの喉が渇いてしまう可能性もあります。特に夏場や気温が高い日は、熱中症や脱水症状のリスクも高まるため、飲み物を提供する設備も置くといいでしょう。

近年は、清潔でおいしい水を提供できるウォーターサーバーを置くクリニックも見受けられます。また、コーヒーサーバーを設置すれば、自分好みの味をチョイスできるので、患者さまの満足度向上につながります。

ただし、いずれもレンタル費用・ボトル交換費用・電気代といったコストがかかるため、費用対効果を踏まえて検討したいところです。

1-10 常に換気して密を避ける

クリニックの待合室は、いわゆる3つの密(密閉・密集・密着)が発生しやすい場所です。特に新型コロナウイルス感染症が流行して以来、密対策による感染予防の重要性が高まっています。

感染症を防ぐためには、待合室を常に換気することを意識しつつ、患者さま同士が密にならない広さとレイアウトを考慮しなければなりません。椅子やソファの間隔を空けたり、座席を一つ飛ばしで座ってもらったりするなど、シンプルな対策でも十分な効果が見込めます。室内に空気清浄機を設置するのもおすすめです。

また、スペースに余裕があれば、その分だけ密が起こりにくくなるため、什器や設備を詰め込まないことも大切です。

1-11 こまめに清掃する

クリニックには清潔感が求められるため、こまめに清掃することも大切です。特に待合室は患者さまの目が届きやすい場所なので、壁や床が汚れていたり、ゴミが落ちていたりすると、診療やスタッフの対応が優れていてもマイナスの印象を与えてしまいます。

特に棚にたまったホコリやウォーターサーバーの水垢など、細かい箇所の汚れは見逃しやすいため、清掃時は隅々までチェックしましょう。

また、待合室に観葉植物を置く場合、水やりや手入れを忘れずに行うことも重要です。植物が枯れていると印象が悪くなります。

クリニックの待合室の重要性

待合室の患者さま

先述の通り、待合室はクリニックにおいて患者さまが長時間過ごす場所なので、きちんと整備する必要があります。居心地の悪い待合室で長時間待たされると、患者さまの不安やストレスは増大し、クリニックに対する印象が悪くなってしまうためです。

一方、レイアウトや設備にこだわって快適な待合室をつくれば、患者さまの満足度は向上するので、リピート率や口コミ・評判にも良い影響が及びます。結果的にクリニックの収益向上へつながることを踏まえても、待合室の重要性は高いといえるでしょう。

また、待合室は院内で患者さまの目が真っ先に入る場所なので、見た目も重視したいところです。例えば、小児科なら子どもが喜ぶポップなデザインを採用すれば、一緒に来院される親御さんも安心できます。

 

クリニック設計で意識したいゾーニング

クリニックの待合室

ゾーニングとは、目的や用途に応じて空間を分けることです。快適な待合室をつくるためには、このゾーニングの考え方も意識する必要があります。

特にビルテナントや医療モールでクリニック開業する場合、建物部分の大きさを自由に変えることは難しいため、待合室として利用できるスペースも狭くなりがちです。スペースが限られている状況で椅子やソファを大ざっぱに並べたり、余計な設備を置いたりすると、患者さまが過ごしにくい空間になってしまいます。

待合室を設計する際は、テレビの視聴・雑誌や書籍の閲読・会計待ち・キッズスペースなど、目的別にゾーンを区切りましょう。その上でデザインや什器を決めると、より快適で使いやすい空間をつくることができます。

クリニックの待合室はマーケティングにも活用できる

医師と看護師

待合室は単なる患者さまの待機場所ではなく、クリニックのマーケティングにも活用できる場所です。例えば、疾患・治療に関するポスターやパンフレットを置いたり、患者さまから受け取った喜びの声を掲示したりすると、今後の来院を促す効果が期待できます。

さらに、デジタルサイネージやモニターで写真・動画を流すのも有効です。「どのような診療を行っているのか」「どのような機器を使っているのか」など、患者さまが気になるポイントをリアルな映像で伝えることができます。

また、親近感や信頼感を持ってもらうための施策として、院長・スタッフの紹介映像もおすすめです。出身地・趣味・特技など併せて紹介すれば、患者さまとのコミュニケーション活性化につながります。

待合室を改善する際の注意点

快適な待合室をつくるためのリフォームや設備導入には、それなりの手間とコストがかかります。待合室を改善しても患者さまが来ないと水の泡なので、費用対効果をきちんと検討しつつ、本当に必要かつ有効な施策を見極めることが大切です。

また、待合室に対するニーズは人それぞれ異なるので、レイアウトや設備を整えても、全ての患者さまが満足するとは限りません。しかし、ニーズを把握しないことには改善の方向性も決まらないため、事前にアンケートをとるのも一案です。

Web形式のアンケートなら手軽に回答できる上、クリニック側もスムーズに集計できるので、使いやすいでしょう。

 

待合室での待ち時間を減らす工夫

待合室の快適性を高めるためには、待ち時間を減らして混雑を避けることも大切です。

待ち時間の削減対策には、以下のようなツールが役立ちます。

  • オンライン診療システム
  • Web問診システム
  • オンライン予約システム
  • 自動決済システム
  • 自動再来受付機
  • 電子カルテ

これらのツールを導入した上でオペレーションを改善すれば、待ち時間を短縮できるので、患者さまの満足度も高まるようになります。また、スタッフの業務効率化につながる点も見逃せません。

スタッフのための休憩室も大切

患者さまが過ごす待合室は重要ですが、スタッフが過ごす休憩室を充実させることも検討すべきです。クリニックの経営を安定させるため、質の高い診療を提供するためには、一緒に働いてくれるスタッフの存在が欠かせません。

スタッフルームとして快適な休憩室を提供すれば、スタッフの満足度やモチベーションが向上しやすくなるので、結果的に定着度向上につながることが見込めます。

また、求職者の観点から考えても、整備された休憩室は魅力的です。「おいしいコーヒーが無料で飲める」「お弁当を電子レンジで温められる」といった点をアピールすれば、求人への応募が増えることも期待できます。

昨今、医療業界は人手不足が続いているため、スタッフへの配慮も必要不可欠です。

 

日本調剤の開業サポートがおすすめ

クリニックに来院された患者さまは、自分の順番が回ってくるまで待合室で待機します。診療科や地域にもよりますが、大半の時間を待合室で過ごすことになるため、レイアウトや設備をしっかり調整し、できるだけ快適性を高めたいところです。

快適な待合室を提供すれば、患者さまの満足度やリピート率に加えて、クリニックの売り上げも上がる可能性があります。専門家のアドバイスも受けつつ、患者さまのニーズに即した設計プランを検討しましょう。

クリニックの内装は特殊なので、クリニックの内装に明るく、実績豊富な業者に任せるのがおすすめです。日本調剤では、優良物件の紹介・診療圏調査・スタッフ採用の支援・内装の提案など、開業医向けのサポートを無料で提供しています。クリニック設計に実績がある業者の紹介も可能なので、ぜひ一度ご相談下さい。

 

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