（1）口コミとクリニックの関係性

カルー株式会社

井之上　峻大 氏

　弊社では、口コミ検索サイトの運営を行っているからこそ集まる「医療機関の声」「口コミデータ」「ユーザーアンケート」といった現場感のある情報を基に、開業前～開業後まで医療機関の課題を解決するための多様なサービスをご提供しております。
（例：ホームページ作成、口コミ対策、組織形成サポート、予約システム、問診システム、WEBマーケティング、WEB内覧会…etc.）

　我々は医療機関のみなさまに「開業医（開業クリニック）は嫌でも口コミ
とうまく付き合わなければいけない」というメッセージを強くお伝えしています。
その理由は以下の通りです。
【理由１】患者側が知りたい情報のひとつ
【理由２】Googleマイビジネスの存在

今回のコラムでは、「口コミ×クリニックの関係性」と題して、この理由に
ついて紐解いていきます。

【理由１：患者側が知りたい情報のひとつ】
Google検索には「サジェストキーワード」という機能があります。これは、ユーザーの検索頻度や起点キーワードとの関連度合いに応じて表示されるGoogleの機能のことです。
言い換えると、このサジェストキーワードは「患者さまがクリニックを探す際によく調べるキーワード」であるとも言えます。
試しにGoogleで近隣のクリニックの名で検索をしてみてください。
比較的上位に「●●クリニック 口コミ」「●●クリニック おすすめ」といったキーワードが表示されるかと思います。
「クリニックの口コミ・評判」を知りたいと感じている人がそれだけ多いということです。
実際に患者にアンケートを取ってみても、インターネットでクリニックを探すときに欲しい情報として最も多い回答が得られたのは「得意な治療 79.6％」でしたが、次いで多かったのは「口コミ 74.3％」であり、3位の「医師の経歴 49.6％」を大きく離して「口コミ」は圧倒的な回答率となっています。
（複数回答可、226名対象、弊社調べ）

【理由２︓Googleマイビジネスの存在】
Googleマイビジネスは、Google検索や Googleマップ上にビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。ユーザー側はビジネス先に訪問した感想等を口コミとして投稿することもできます。
元々は飲食店で活用されてきたツールですが、ここ数年で医療機関のご利用も増え続けています。
Googleマイビジネスには、３つの特徴があります。
（１）無料で医療機関の魅力をアピールできる
（２）登録してなくても勝手に掲載される
（３）口コミの削除が不可能
つまり、（１）ような「医療機関側からの情報発信を促進するポジティブな面」がある一方（２）（３）のように「医療機関からのコントロールの範疇を超えてしまう面」もあるということです。
加えて、このGoogleマイビジネスの口コミ投稿には、実は殆どと言って良いほど掲載に関わる審査がありません。ネガティブな見方をすると、自作自演での口コミ投稿も掲載される可能性もあります。
（補足︓弊社Calooの口コミ掲載には厳格な審査基準を設けており、患者さまに
有益な情報でない場合には掲載されないよう対策を講じております。）
Googleマイビジネスは、Googleが提供するサービスであることから、別の検索
エンジンでは表示されません。
しかし、日本国内の検索エンジンのシェア率（PC）は、Googleが77%、Yahoo!が14%、Bingが8%とGoogleが圧倒的なシェアを誇っています。かつ、Googleマイビジネスは医療機関名で調べると、情報の誤りなどが無い限りは基本的に検索結果ページの上部に表示されるため「日本国内の多くの人の目に触れるツール」と言えるでしょう。
この事実を鑑みて、口コミ対策を語る上でGoogleマイビジネスは特に重要であり、削除ができないことからうまく付き合う必要性があると考えております。

　上記の理由から、口コミ対策は医療機関にとって重要であると考え、皆さまに有益な情報をお届けしたく今回のコラムを執筆させていただくこととなりました。
次回以降は、実際の口コミデータの解析から分かる集患対策、具体的なネガティブ口コミ対策法等についてご紹介いたします。

本コラムで弊社サービス・口コミ対策に興味を持って頂けた方は、
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