スタッフを採用する時、最初にすることと言えば応募者の履歴書や職務経歴書に目を通すことでしょう。履歴書は応募者の基本を確認します。また、職務経歴書は、どんな仕事が出来るのかを確認します。
昨今では、履歴書や職務経歴書などの書類はパソコンで作成しているものが大多数です。パソコンで作成された書類は、読む方にとっては見やすいですが、こと履歴書などの書類に関しては、「手書き」での提出を求めることをおすすめします。
文字は人柄を表します。達筆ではないけれど、丁寧で誠実さを感じさせる文字もあります。几帳面さや温かみを感じさせるものもあります。また、自己主張の激しさや粗雑さを感じさせるものもあります。
概して文字から感じた雰囲気は、実際に面接をした時に受けたイメージと一致することが多々あります。
実際に履歴書の提出を手書きに変えた事業所の担当者は、揃って「文字から見えてくるものがある。」と言います。これも数をこなしていくうちに蓄積されていくので、貴重なデータとなっていきます。
また、筆跡心理学を用いた筆跡鑑定というものもあるくらいで、まさに文字は性格を語っています。
応募書類の履歴書だけでも「手書き」に指定してみてください。応募者の情報源は多い方がよいですから。
また、履歴書を見るポイントとして、一つの事業所にいる期間をよく確認してください。数カ月や1年など短期間での雇用を繰り返している人は必ず、何らかの原因があります。面接に進む場合は、それらについて確認する必要はあります。
提出された履歴の他に就業経験がないかを再確認するために「就業経歴は、記載事項で全てですね?」「経歴はこれ以外にはないですね?」などの質問も有効です。短期間の就業期間は記載不要と自己判断し、明記していない場合もありますので注意が必要です。実際に採用に至った場合は、その旨を誓約書などの書面に落とし込み、最終確認とすると経歴詐称など何かと問題になった時のための対策となります。
開業前にご自分の病院の採用スタイルについて、是非、じっくりしっかりと考えてみてください。