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医院開業コラム

(4)クリニック内装工事費 衛生設備について

今回はクリニックの衛生設備についてお話いたします。
衛生設備とは水廻りの設備になります。クリニックでは一般家庭と違いたくさんのトイレや流し台、手洗器といった設備が必要になります。

まずクリニックでは患者さんの健康、衛生、安全などが確保できる施設であることが求められます。管轄の保健所により相違がありますが診察室、処置室、トイレ廻りに手洗器や流し台などの設置が必要です。
当然、設置個所が少ない方が費用負担を少なくなるでしょう。このあたりはクリニック設計に手慣れている設計事務所であれば、事前に検証し理由を考えたうえで保健所へ事前相談を行いますので、指摘が入ることはあまりありません。指摘が多いと保健所の担当者もその他の不備はないか細かく見ていきますので注意が必要です。また保健所によっては水廻りだけでなく間取りや動線についても独自ルールを設けていたりするところが多々あります。そのため、クリニックの設計経験がない、少ない設計事務所の場合、せっかくドクターと一緒に検討してきたプランが指摘事項により最初から検討しなおす必要が出てくる場合もあるのです。

手洗器、流し台を設置するにしてもお湯が出る方が良ければ電気温水器を設置する必要が出てきます。水栓も混合水栓(お湯と水の比率を変えられる、ご家庭のキッチンについているもの)が必要となります。これだけで1か所当たり10~20万円のコストアップです。最近のクリニックではガス給湯器を設置するケースはあまりありません。ガス給湯器と水栓が離れていればお湯が出てくるまでの時間がかかりますし、ガスより電気の方が心理的にも安心感があるでしょう。また患者さんが使用する手洗器では最近の感染症の影響か自動水栓を設置するケースもかなり増えております。これもコストアップにつながってきます。

トイレについての考え方も以前とはかなり変わってきており、男女別で1か所ずつ、スタッフ用で1か所の計3か所設置するのが標準です。
また診療科目にもよりますが、採尿検査を行う場合、トイレ内に採尿パスBOXを設けカップを裏からスタッフが取り出し検査、検査後にすぐ廃棄できるよう専用の手洗器等を設置します。当然ゴミ箱を置けるスペースの確保も考えておきます。トイレの種類も従来の背面にタンク付きのタイプ、スタイリッシュなタンクレスがあります。タンクレスの場合には節水型が多く、流す水量が少なめです。ですので何か異物を流されてしまった場合や連続使用が続いた場合に詰まりやすいという難点があります。特にテナントビルで開業をする場合にはレイアウトの関係上、トイレ設置場所からメインの排水管まで少し離れてしまう場合があります。当然排水管の勾配を検討して設計をするのですが、一般家庭のようにトイレ直下もしくはすぐ近くに排水管を設置できない場合が多いので異物混入、連続使用で詰まりやすくなる確率が高くなります。

またテナントクリニックでも調剤薬局が主導で開発している医療ビル、クリニックモールなどでは床のレベル(高さ)を250~400㎜程度下げて作られている場合が多いので、手洗器や流し台、トイレの設置場所に制限がないことが多いのですが、一般のビルテナントでは床レベルが入口の高さとほぼ一緒で排水管の位置も決まっています。このような場合には水回り設備、特にトイレの設置位置が限られてしまうので平面プランの自由度が低くなる傾向があります。打開策として患者さんが使用する部分はバリアフリーとし、ドクターとスタッフだけが使用するゾーンの床を上げて、その下に排水配管を通す方法が
あります。ただこの方法でも限界があります。

その他、吐瀉物を流す汚物流し(診療科目による)や、内視鏡洗浄機排水、洗濯機排水、内診台排水、エアコンのドレン排水配管などが必要になります。

色々と書きましたが、プラン作成上で一番気になる点が排水配管ルートです。クリニックでは多くの水廻り設備が必要となりますが、必ず勾配をつけて出てくる排水を処理しなければなりません。良いテナント物件が見つかったからすぐ契約をしてしまう、返金されない手付金を払ってしまうといったことは避けましょう。良い物件を見つけたらまず、排水管の位置や個数、口径(トイレは75-100φ、手洗器や流し台は40-50φ)を確認する必要があります。しかしながらドクターが現地を見ても、図面をみても難しいと思いますので、専門家に見てもらうことをおすすめします。テナント区画内には新規のトイレ
は設置できませんといった物件も多々あるのです。

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